リハーサル4回理論とは?
過日、式典の司会を初めてやる若者に指導してやってくださいとの依頼。こういうのは、極意塾の得意分野です(笑)。
司会用の原稿は完成していて、後はやり方のチェックのみ。こういう場合、極意塾では、「リハーサル4回理論」を適用します。その名のとおり、リハーサルを4回やるのですが、これには意味があります。
リハーサルにもリハーサルが必要
1回目は、心身が統一されていない状態だから、心は体を追いかける。これはリハーサルと言うより、リハーサルの練習。準備運動の前の体ほぐし程度。しかし、これが非常に重要。
リハーサルとも思わず軽い気持ちでひと通りやってみることで、様々な情報をインプットできます。2回目は、心身が統一されるので、心が体を動かす。これが一般に思われているリハーサル。
ほとんどの方がここからやろうとします。しかし、心身が統一されておらずバラバラなので、上手くいかないのが普通。リハーサルにもリハーサルが要ります(笑)。
3回目がリハーサルの本番
3回目は、心が体を動かす感覚がわかった上で行う。こうやるとリハーサルの本番。4回目は、心が体を動かす感覚を記憶する。リハーサルの仕上げ。ここまでやっておくと本番で余裕が生まれ、思わぬアクシデントにも冷静に対処できます。
5回目以降は、4回目の繰り返し。極意塾では、こういう理論で臨んでいます。
それに、いろいろ必要な考え方、やり方をプラス、マイナスしていきます。マイナスするというのは、邪魔になるだけの不要な思いを持っていることがあるため。
直前に多くを語られても消化しきれないので、様子を見ながら、一つずつチェックしていきます。今回の若者は、非常に筋がよく素直なので、すんなり受け入れてくれました(笑)。
リハーサルでチェックする内容
◯どこを向いてやるのか
◯ベル5秒間の鳴らし方
◯発声のタイミング
◯声の高さ
◯数字の読み方
◯司会者は緊張する資格がないこと
◯司会者は目立ってはいけないこと
これで準備万端
こうした事をみな本番で生かしてくれました。会場の一番遠いところから見ていて、なるほど「リハーサル4回理論」というのは威力があるわいと思ったものです。
およそ誰でもすぐにその時の最高のパフォーマンスを発揮できます。興味のある方、わたくしへお気楽にお問い合わせください。
No.048
文:極意塾塾頭 野中由彦