自分に影響を与えるものをマイナスからプラスに転じる
自分に影響を与えるものを、すべてプラスに影響するものに替える。マイナスに影響するものからは遠ざかる。これを徹底すれば、楽しく暮らす、幸福に生きることができる。
そういうことならば、目の前のものが、マイナスからプラスに転じるのを見るのは最高に愉快なことのはずです。まして、それを自分の手で行い、自分の目の前で、刻々とマイナスのものがプラスのものに変わっていくのを眺める。
これは、達成感もあり、勝利感もあり、いいことずくめです。その方法があります。およそ誰でも、すぐに簡単にできる方法です。それは「掃除」をすることです(笑)。
ひたすら掃除をすることで悟りを開いた
これも時代も地域も超えた人類の智恵のようです。仏教の説話に、仏陀の弟子シュリ・ハンドクがひたすら掃除をすることで悟りを開いたという有名な物語があります。仏教の修行では、掃除が極めて重要な位置を占めていますね。
それは、極意塾的には、自らの手で、汚れた物を綺麗にする、環境に働きかけ環境を変える、マイナスのものをプラスに変える、そうすることによって、自らの心身の状態を整えることができるという理論ととらえています。
掃除の威力に開眼した人は数知れず、各地で清掃活動がさかんに行われるようになっています。最も広く知られているのは、鍵山秀三郎さんをリーダーとするグループ(NPO法人日本を美しくする会・掃除に学ぶ会)でしょうか。
ゴミ屋敷に住んでいる人は?
反対に、掃除をしない人は、心身の状態がどんどん悪くなっていきます。いわゆるゴミ屋敷に住んでいる人を想像してみてください。
会っていなくても、どんな人かは想像できてしまいませんか?(笑。極意塾としては、それでも本人に会って話してみるまでは判断しないことを勧めていますが。)
メンタル不調と掃除は何らかの相関関係があるのではないかと思われます。掃除で不調を脱したという話は非常に多く聞きます。確たるエビデンスを得たわけではありませんが、これは調べてみる価値は大いに有りだと思います。
メンタル不調を治す方法
なぜならば、単にひたすら掃除をすることが、メンタル不調を治す方法として効果があるし、予防にも大いに役立つことが証明されれば、夥しい数のメンタル不調者が、単にひたすら掃除をすることで救われるであろうからです。
リハビリにも堂々と「掃除」というプログラムが入っている。それが当たり前になっているという時代を引き寄せたいものです。
ただひたすらせっせせっせと掃除する
調子がよくない、元氣が出ない、やる氣が起きない、スランプだ、というときは、ただひたすらせっせせっせと掃除をしていればいいのですね。費用は、掃除用具のための僅かな経費で足ります(笑)。
また、掃除は、長時間、集中してやらなければならないものでもありません。目の前のゴミをひとつ片付ける、わずか数秒のことでも、マイナスがプラスに変じたことには変わりがありません。
すぐに簡単にできることをやればよい
心はそれに反応します。すぐに簡単にできることをやればよいのです。その極々小さい違いに幸せの正体がひそんでいる。この世界はそういうところかも知れません。
そうであろうとの仮定で、極意塾では、およそ誰でも、すぐに簡単にできる技を追究しています。
No.043
〔極意塾塾頭 野中由彦〕