「ソ」の高さの声は明るい印象を与える
「ソ」(G)の高さは、長調(メジャー)で明るい印象を与える高さの音なので、「ソ」(G)の高さの声で語ると話も人柄も明るい印象になる、と聞いたのは15 年ほど前でしょうか。
それ以来、ここぞという時、「ソ」の高さを意識して声を出すことをしています。
「ラ」(A)という説もありますが、「ラ」は基本的に短調(マイナー)の音なので、明るい印象を与えたい時は、「ソ」がいいですね。
声の高さはとても大切
挨拶、返事、会話、朗読などでは、「ソ」の高さの声でやっていると、確かに明るい印象になりますね。
声の高さがイメージに影響している度合いは、思っている以上に大きいですね。
長嶋茂雄さんが超明るいキャラクターとして通っているのは、あの甲高い声の果たしている役割も重要でしょう。
「ミ」や「ラ」は暗いイメージになりやすい
一方、「ミ」(E)や「ラ」(A)の高さの声を出すと、落ち着いた、威厳の有る、重々しい、暗い印象になるようですね。
わたくしが普通に喋っている時の声の高さは「ミ」です。
ですから、あまり明るい人とは思っていただけないようです(笑)。←わたくしほど明るい人はいないだろうと真面目に思っているのですが。
声の高さを変えるのは非常に疲れる
ある時、1時間の講義をずっと「ソ」の音の声でやってみたことがありました。
すごく疲れました(笑)。
声の高さを変えて喋るのは、かなりのエネルギーが要ります。
だから、声の高さを意識してコントロールしている人は、その道のプロは別として、一般の方では本当に数少ないでしょう。
これまで、わたくしがお付き合いのあった方々の中では、わずかにお二人だけです。
しかし、この技はとくに難しいことは何もなく、挨拶などのここぞという時だけ「ソ」の音にするだけでも効果は覿面(てきめん)です。
No.152
(極意塾塾頭 野中由彦)