人前で話す時あがらない極意:前あがり理論(3) No.172

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緊張しまくる後輩

人前で話すとき、あがらないようにしたいなどとは思わず、事前にあがりまくっていたほうが良いですね、という話の実例です。

「野中さん、緊張してきました! 脚がガクガク震えてきましたぁ!」と、ある後輩が大勢の人の前で話す直前に言ってきました。

見ると、本当に脚が震えて、顔は青ざめ、喉もカラカラという感じでした。

もっとあがれ!というアドバイス

「それはよかった。事前に緊張してあがりまくっていたほうが発表は上手くいくよ。

それは身体も心も集中して最高のものを出そうとしているのだから、もっと緊張したほうがいいよ!」と言ってやりました。

「ブルブル、ドキドキはうっちゃっておけばいいよ、どうせ緊張はするんだから。

緊張している人の話のほうが、聴いている人には心地よいから。

それより、発表で言いたいことをちゃんと言う、それだけ考えていればいいよ」と言ったのですが、少しキョトンとした感じでした。

事前にあがりまくっていた彼は‥‥

いざ本番。初めは声も震えがちでしたが、そのうち話に集中し、夢中になり、最後の質疑応答の頃は、会場を見渡し、聴衆の一人ひとりの顔色までしっかり見て、ジョークまで飛ばし、とても楽しそうに、あと何時間でもそこに居たいかのような雰囲氣でした。

戻って来て「野中さん、いやぁ、おっしゃるとおり、やっているうち緊張が取れてきました。楽しかったです〜」とニコニコ顔でした。

その彼を見て、「あがらずに、ではなく、あがりを否定しないで歓迎し、事前にこれ以上あがれないというところまであがりまくり、緊張しまくって本番に臨む。‥‥これが最高のあがり対策だ」と思ったものです。

民謡の大会でも、毎回「ああ、どうしよう、アタシ死にそう」とまで言って胸をさすっている方がいらっしゃいます。

その方、いざステージに上がれば、堂々としたものです。今年は準優勝でした。

No.172

(極意塾塾頭 野中由彦)