すぐできる速読法を
速読法は、世間に溢れております。
私もさまざまな速読法を研究しトライしてみました。
どれも難しくて習得に多大な時間と労力を要する傾向があります。
そういうものでないと速読教室などは成り立たないし、速読法の本は売れないのでしょう。
およそ誰でも、すぐに簡単にでき、絶大な効果のある技を追究する極意塾としては、その正反対方向を目指します。
紙をめくるだけ
簡単でおよそ誰でも今すぐできる速読の技はどういうものか。
数多く実験した結果、私は「一頁一秒理論」に辿り着き、これに多大な恩恵を受けています。
それは、
① 先ず1頁1秒のペースで全部を眺める。
② できればこれを2回、理想としては4回繰り返す。
③ その後で、読むに値する部分を快適なペースで読む。
これを基本に自由自在に応用していく、というものです。
目に入ってくるに任せる
やることは、頁をめくる作業をする間に文字が目に入ってくるに任せるという簡単なことです。
これをやれば、先ず全体像を把握することができます。
入ってくるのに任せているだけで、必要な情報はかなり入ってくるものですね。
4回も繰り返せば、何がどのように書かれているか、どの部分が今の自分に必要な事が書かれているか、かなり正確に把握できます。
これには応用編がたくさんあります。
多彩な応用編
① まずパラパラと一冊5秒くらいでめくる。
② 一頁一秒の読み方(眺め方)を2度目は一頁二秒にする。
③ 後ろから読む(眺める)。
④ 目次だけ読む。
⑤ 見出しだけ読む。‥‥
こういう読み方をしていると、やっていることは手を動かす単純作業という感じです(笑)。
驚きの効果
この技の効用に驚いた体験は強烈でした。
ある方からA4版で200ページ以上の資料をいただきました。
それをこの一頁一秒理論で、20分ほど読みました。
その後、それを書いた方と会い、なんとほぼ2時間、2人でその資料に書かれた事について話し続けていました!
その方は、私が当然全部を読みこなしたものとして語っていたのですが、私はそれについて行くことが問題なくできたのでした!
一頁一秒理論恐るべしと思ったものでした。
No.178
(極意塾塾頭 野中由彦)