一頁一秒理論の威力
頁をめくり文字や画像などが目に入ってくるに任せるだけ‥‥これが一頁一秒理論ですが、こんなことで読んだことになるのか!?と思われるでしょうね。
そう思うのは、最初から最後まで、全ての文字を見て、頭の中で音を再現して読む、通常の読書と比べるからですね。(^_^;)
しかし、本を開きもせず何もしなかったのと、ともかく全部の頁をめくって見たのとを比べると、雲泥の差があります。
まして、それを2度、3度、4度と繰り返せば、既に圧倒的な差が生じています。
棚の書籍をすべて読んだら‥
私の最初の職場にも本棚があり、専門の書籍や雑誌が並べられていました。
本棚は二つほどで、まだそう多くはありませんでしたが、通常の読書法で読むならば、「これは半年か、もっとかかるな」と思いました。
なにせ勤務時間中に本を読んではいられませんでしたから。←後に研究員になって本を読むのが仕事のうちになりましたが(笑)。
そこで思い付いたか、何か以前読んだか聞いたかしたのを思い出したのか、この一頁一秒理論を実践実験してみました。
すると、速い、速い。
なにせ1分で60頁、2分で120頁、3分で180頁、目を通せます。
あまり関係の無いものは、目次だけ見て、あとはパラパラするだけで十分。
目線の位置が大所高所に
やっているうに面白くなってしまい、すぐに全部読んで(眺めて?)しまいました。
職業研究所というような所が出しているアカデミックな調査研究も多数ありました。
全部を読み通して、この業界全体として、どんなことがテーマになっているのかが肌感覚で把握できたような感じがありました。
それからは、新着の書籍や資料は、その全体を把握した目線で読み始めるようになっていました。
まず全体を把握するのが大事
まずは全体を把握することが大事ですね。
地図も、まずは全体がわかるものを見て、それから細かなところを見れば安心できますし、探すものも早くスムーズに見つけられますね。
反対に細かな部分を見て、また細かな部分に移っていくのでは、そこがいったい何処なのか、不安を抱えたまま探し続けることになります。(^_^;)
全体視!‥‥思考の習慣で、「まず全体を見て」というのが、ストレスを減らし幸福度を上げ、パフォーマンスを向上させることに絶大な影響を及ぼしますね。
一頁一秒理論も、まずは全体を把握しようという読み方ですね。
極意塾としては、この全体視理論を重視して技化していきたいと考えております。
No.179
(極意塾塾頭 野中由彦)