対人関係のトラブルを未然に防ぐ極意:許可得て理論(1) No.210

対人関係
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勝手に荷物を‥‥

ある日、ある会にゲストとして参加し、セミナー後の食事会会場に行きました。

テーブルと椅子が並んでいて、どこに座ればよいかわかりませんでした。

そこで、その会の方に尋ねました。

「えーと、どちらに座ればよろしいでしょうか?」

「あ、どこでもいいですよ」

「そうですか」

それではと、ある椅子に荷物を置いて、バイキングの食事を取りに行きました。

戻ってみると、何と、そこに私の荷物が無い!

の荷物らしいものが占領していて、私のは遠く隅のほうに追いやられていました。

ポイント大暴落

その会の人にそこでよいと言われた、許可を得たからそこに置いたのに、断りもなく、勝手に隅っこに放り投げられていた(というように感じてしまいました)。

これではアウトですね。

この一点で、私の中のこの会のポイントはガタ落ちとなりました(笑)。

許可を得ないでやるからトラブルに

私の体験を振り返ってみますと、のトラブルの非常に多くが、許可を得ないで何かをすることから引き起こされていたように思います。

ワンクッション、許可を得る行為をはさむだけで防げることなのに、です。

個人対個人もそうですが、組織対組織、国家対国家も然りですね。

頼んでいない人からのご指導‥

とくに氣になるのは、許可を得ないで意見したり指導したりしたがる人ですね。

頼んでもいないのに、勝手に指導されたり、要らない物を押し付けられてしまうのには、何度も閉口させられました(笑)。

指導する立場の方や、こちらからご指導をお願いした方のお話は喜んで聴きますが、頼んでもいない人からの「老婆心ながら」から始まる話は要警戒ですね(笑)。

許可を得ようとする人は素敵

反対に、事前にしっかり許可を得てからにしようとする人は素敵ですね。

先の食事会会場で私の荷物が邪魔になるというなら、私が戻るまで待って、

「恐れ入りますが、こちらに4人のグループで座らせていただきたいのです。申し訳ございませんがお席を移っていただけないでしょうか」

などと上品に言われたなら、喜んで移りますし、その会のポイントは逆に大幅間違いなしです(笑)。

これはマナーの範疇のことでしょうし、当たり前のことかも知れませんが、そうするかしないかで、大変な差が生まれます。

対人関係のトラブルをというとても重要なことに直結しますので、のひとつに数えております。

No.210

(極意塾塾頭 野中由彦)