自分の未来は自分で決められる?
「野中さん、幸せは自分で作るんです」とあっさり言われたことがあります。
よく運命は自分が招くものであるとか、境遇は自ら作るものだと言われます。
何度も聞いていると聞き流してしまいそうですが、これは本当は恐ろしい話ですね。
言い換えれば、「あなたの未来はあなたが決めるんですよ。あなたが決めたとおりになるんです」ということですから。
本当なの?
例えば今経済的に困窮している人が「私は裕福になる」と決めたとします。
その人は現実に裕福になるのでしょうか?
残念ながら、決めただけで裕福になることはありませんね、ここはこの世ですから(笑)。
この世は、「理」の世界、原因と結果の世界だそうですから。
決めたから裕福になる‥そこには理がありません。決めてからどうなっていくかが問題で、そこから理が現れてきます。
裕福になるわけないだろう!‥そこから
「お前が裕福になる!? できるわけないだろう」という反論が早速やって来ます。
悔しい思いが生じます。
「なぜなんだ? 世間には裕福な人がたくさんいるのに、なぜ俺にできるわけがないんだ!」と考え始めます。
すると、裕福になっている人たちと自分との違いに目が行きます。
例えば「そうか、あの人たちは親の世代からの財産があるが俺には何もない。しかし、そもそもその財産とは何なのだ?」などと考え始めます。
まず情報が入って来る
「じゃあ、俺が今から財産を作るとすれば、何をどうやればいいんだ? そう言えばA氏はそういうことのアドバイスを仕事にしていたな。訊いてみよう」
はいっ、動き始めました。
まず、情報が入って来ます。
決めたとおりの未来の状況=運命、境遇を作るために必要な情報が次々と入って来るようになります。
以下、必要な人に会い、必要な行動を起こし、だんだん「裕福になった」状況に近づいて行きます。
こうしたからこうなった、だからこうなった‥‥それが重なり続けて行きます。
そこには理がありますね。
理が無い=無理はありません。
その連鎖を持続し加速させる簡単で効果抜群の技が「口癖」ですね。
(以下、次回)
No.217
(極意塾塾頭 野中由彦)