言いにくい事を上手く伝える極意:ヨーヨー理論 No.244

仕事
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言う順番の違いで……

「美人だけどツンとしてるんだよなぁ」
「ツンとしてる時もあるけど美人なんだよなぁ」

「努力してるけど成績が良くないなあ」
「成績は良くないけど努力してるなあ」

「誠実だけど話が下手だねぇ」
「話は上手くないけど誠実ですね」

これらはどれも同じ事を言っているけれども言う順番を替えたものです。

イメージが正反対ですね。

プラスのイメージを持つか、マイナスのイメージを持つか、それは後のコメント次第ですね。

人は最後の言葉に印象付けられますね。

すぐに引き上げる

教育や指導、訓練の場面では、褒めてばかりはいられません。

時にはマイナス点を指摘することも必要ですね。

しかし、マイナス点ばかり指摘していたのでは、聞かされるほうも言うほうもウンザリしてしまいます(笑)。

マイナス点を指摘したら即座にプラス点をも指摘する。

するとイメージはプラスで、マイナス点も受け入れやすくなります。

いったん下げてすぐ引き上げる……これはヨーヨーの動きによく似ていますので、極意塾ではこれを『ヨーヨー理論』と名付けています。

私の失敗

かなり前のことですが、ある施設長研修で大失敗したことがあります。

それは施設長のあり方について意見を求められたことがあり、このヨーヨー理論を試した時でした。

いったん下げて、それから上げる、と理解していましたから、まず自分が見た駄目な事例を挙げ、それから良い事例を挙げることによって、良い事例の素晴らしさを引き立てようと思いました。

ところが、駄目な事例を挙げ始めると次々と駄目事例が続き(笑)、それが長引いてしまいました。

さてここから良い事例だと意気込んだ瞬間、シビレを切らしたある男が私の話を遮り、自説を述べ始めました。

それは私の言った事を真っ向から否定し私を蔑むものでした。

私はその後発言の機会を失い、結局言いたい事を言えずじまいになり、誤解されたままで終わりました(笑)。

直後にすくうのがコツ

この失敗に学んだことは、「マイナスのことを言ったらすぐにプラスのことを言え」ということでした!

「施設長室に閉じこもって小説を読んでる施設長もいましたが、毎日のように外に出て事業所巡りをして地域の事情に精通していた立派な方もいらっしゃいました」

「毎日一般職員より1時間ほど遅く出勤する施設長もいましたが、毎日誰よりも早く出勤して掃除をし職員に挨拶するのを習慣にしていた方を存じ上げております」

というように表現すれば良いわけですね。

このやり方ならば、かなりキツいマイナス点も意外にあっさり言うことができます。

ポイントは、すぐにすくう(救う、掬う)、そしてプラスの言葉で終わることです!

No.244

(極意塾塾頭 野中由彦)