自分を客観視する極意:実況生中継理論 No.245

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ユーモアの源泉は自分を客観視すること

ユーモアというのは、自分を客観視することから生まれると、よく言われます。

自分を笑いの種にするからユーモアになるんでするね。

他者や社会を笑いの種にするのは、ジョークに分類されますね。

自分を客観視するには実況生中継が最高

自分を客観視できると、心にゆとりが生まれます。

怒りや悲しみ、恐れ、憂えなどの感情のただ中にいると、それに支配されてしまいますが、その状態を言葉にして客観的に実況生中継すると、心は、その状況にコントロールされずに本来の機能を発揮できます。

イチローのWBCでの実況生中継

実況生中継で強く印象に残っているのは、2009年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝、延長10回表、ツーアウトランナー2、3塁での、最大に緊迫する場面でのセンター前ヒット、値千金勝ち越しタイムリーです。

この時、何千万人という野球ファンが固唾を飲んで見守っていたイチローの打席。

なんと、この時、イチローは自分で実況生中継をしながら打席に立っていたのだそうです。

「さあ、最高の場面がやってきました。イチロー選手、いつものルーティンでバッターボックスに立ちました。」

「第5球、フォーク! おっと、イチロー選手ファウルです!」

「さて次はどんなボールで攻めてきますでしょうか? イチロー選手、準備万端です!」

などと心の中でやっていたのでしょう。

私もこのシーン、生中継で手に汗握って見ていました。

あの時、いちばん冷静を保っていたのは、他ならぬイチローだったかも知れません。

事実、身体のパーツがものの見事にバラバラにリラックスしていつつ、ボールを打つために統一した芸術的な動きをやってのけました!

リラックスと集中が同時にできた最高のパフォーマンスですね。

日常生活での実況生中継

自分自身を実況生中継する技は、もちろん日常生活でも使えます。

「野中選手、あと10分以内に身支度を整えないと苦しくなります!」

「あ、野中選手、猛然と着替えを始めました!」

「お、野中選手、忘れ物が無いかチェックしています。……確認終了したようですね。」

こんなことをしていると、単純に、とても楽しくなります。

緊迫する場面ほど、実況生中継の心理的効果は増します。

およそ誰でも、すぐに簡単にでき、絶大な効果のある、自分を客観視する技です。

No.245

(極意塾塾頭 野中由彦)