本当に人を救うものは既に身近にある!~ことわざ屋物語~ No.289

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(1)胸に残る昔話

中学生の頃に読んだ昔話なのではないかと思いますが、ずっと胸の片隅に残り続け、極意塾構想のヒントにもなった短い物語があります。
残念ながら、調べてもまだ作者も題も分からないままなのですが、こんなような話です。
長い旅に出る人が、尊い知恵を授けてくれる所があると聞いて行ってみました。
簡素な作りの館に入ると、質素な身なりの女主人が正座していました。
事情を説明し、ぜひ知恵を授かりたいと言うと、値段によって違うとのこと。
それではと、いちばん安い1両を支払い何を言ってくれるのかとワクワクしていると、……
「転ばぬ先の杖」
たった一言、これだけ言ってあとは何も言わず澄ましている(笑)。

そんな子どもの頃から知っている事を言われてもと思い、「では、5両の知恵を!」と5両を差し出すと、……
「橋に来るまで橋を渡るな」
……これだけ。
そんなものに5両取るとは!と怒りが込み上げそうなところをじっとこらえて、(では、最高額の10両の知恵なら、今まで聞いたこともないよほど素晴らしいものではないか!)と思い直し、
「それでは10両のお知恵を!」と大枚を叩くと、また涼しい顔で、
「君子、危うきに近寄らず」
騙された!と思って憤慨して帰り、支度を整え旅に出ました。

しかし、その後、時々言われた事を思い出し、「そうだったな」と氣付いた事を実行していると、それから次々やって来た命を落としかねないほどの大災難をすべて逃れることが出来た!(物語ではその詳細が描かれていましたが(笑))。
旅から帰って、そのことわざ屋にお礼を言いに行ってみると、そこには誰もおらず館も消えていた……とまぁ、こんなような話でした。
どんなことわざだったかも忘れてしまいましたが、誰もが知っているようなものだったことは覚えています。

(2)本当に人を救う知恵とは

この話を何十年もの間、何百回も思い返していると、本当に人を救う知恵というものは、先人たちの経験にあり、それはことわざや警句、常識、マナーといった形になっていて、既に身近なところにあるのではないかと思われてくるのでした。
本当に人を救う知恵!……それは、およそ誰でも、すぐに簡単にでき、絶大な効果のある、思考や行動の習慣にあるのではないか!
だから、特段目新しい事は必要としないし、言い古された、ありふれた事であってもなんら差し支えない! 人が救われるのが大事なのであって、それがその人を救うことに効果が有ればよいのだ!
……こういう発想から極意塾は生まれ育ってきました。

(3)人が救われればよい

一般の「塾」は、何か特別な目新しい難しい事を売りにしているイメージがありますが、極意塾はその真逆を行くものです(笑)。
既にある先人の知恵を、わが実生活に応用し、工夫を加え、健康・成功・幸福を実現してしまおうというものですから、基本目新しい事は無く、ただ「本当に人が救われる」ことに狙いを定めています。
こういう極意塾が、これからどうなっていくか?……塾頭ながら興味津々というところです(笑)。