言葉を変える、しかも初めの言葉をプラスに変えるだけで、状況をプラスのものに変える……
「よかったね!」と言えば、その出来事はよいものになる。
「有り難いねえ!」と言えば、その出来事は有り難いものになる。……
こういうことは、現実に苦しい状況に直面している時は、まったくもって受け入れがたい、子ども騙しのように聞こえますね(笑)。
志望校に落ちてしまった時……
恋しい人と残酷な別れをした時……
大事な試合で惨敗した時……
会社が倒産せざるを得ず借金を抱えることになった時……
そういう時に「よかったね」「有り難いね」「素晴らしいね」「嬉しいね」などとは到底思えませんね。
しかし、わたくしは多くの人から何回も何回も聴きました。
「後から振り返ると、あの時それがあったから今の自分があるんだなと……今ではそのように本当に心からそう思います。そのことに感謝しています。」という話を。
人というのは逞しい、柔らかなもので、へこまされたままではいないものなのですね。
ただ、大きなマイナスをプラスに転じるには、少し時間が必要だということなのでしょう。
(以下、次回に)