わかりやすく話す(9):要約して提示する No.403

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話は、内容を要約して提示して話すとわかりやすくなる、という話です。

よく何を話しているのかわからないまま、延々と語り続けられるスピーチを聞くことがあります。
新聞の大見出し、ニュースのヘッドラインのようなものが目に入るようになっていればわかりやすいのにな、と思うことがあります(笑)。

ただし、落語のように、文字情報を入れず音声と視覚情報だけで楽しむ話芸は別ですね。

わたくしは、話を要約したものを提示して話すことを数多く実験してきました(笑)。

例えば、知的発達障がい者の作業指導方法について語るとき、
『やってみせ 言ってきかせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ』
というような結論を示したものを掲示して話すのです。

(これは、山本五十六元帥の「人づかいのコツ」として有名な句である。アメリカが第一次世界大戦に参戦したおりに、兵士鍛錬の方法を国をあげて研究し導いたものである。それをアメリカ駐在武官だった山本五十六が日本人向けに”わかりやすく”短歌形式に要約したものである。社員研修などの基本を端的に表現した名句としてしばしば引用されている。)

この方法の長所は、結論が提示されているので、聴衆は、今語られているのは、演者がその結論に至った筋道や具体例なんだなと了解して聴くことができることですね。

着地点がわかっていますから、自分の体験を思い起こしたりして、マイペースで考えながら聴くことができます。

演者の方もカンニング・ペーパーを堂々と見ているようなもので、落ち着いて話すことができます。

その結果は、「わかりやすい」「面白い」「印象に残った」「他にありませんか?」などと我ながら予想を大きく超える好評をいただきました。
要約提示法は、わかりやすい話のための方法として、優れているやり方だなと確信したものです。