わかりやすく話す(14):比べる No.408

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人間の頭脳は、比べることが上手なのだそうです。
したがって、話に比較・対比を存分に取り入れるとわかりやすくなります。

・「最近の傾向」を言うときは、「最近」と「過去」とを対比させるとよい。
・「そのものの特徴」を言うときは「他のものの特徴」と対比させて論ずるとよい。

ものによっては比較表にまとめるとわかりやすくなりますね。
わたくしも講演や研修ではよく比較表を作って資料にしたものです。

比喩も、比べた結果似ているという意味で、この原則に入りますね。
「~のように」「~は、~のようなものだ」という表現は、理解を大いに助けます。

John F. Kennedyの大統領就任演説は、歴史的名スピーチとの評価もあるようですが、わかりやすさという点でもとても優れたスピーチだと思われます。

このスピーチは、“not~、but~”(~ではなく~)が多用されています。比較また比較で、テンポ良く話が進みます。

決め台詞も“not~、but~”構文ですね。

And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you–ask what you can do for your country.

My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.

(だからこそ、米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。

世界の市民同胞の皆さん、米国があなたのために何をするかを問うのではなく、われわれが人類の自由 のために、一緒に何ができるかを問うてほしい。)

「◯◯ではなく△△」と整理されていると、とてもわかりやすい話になります。

ただしこれは、「◯◯ではない」のすぐ後に「△△である」をセットにして続けないと要らぬ誤解を生みます。
「◯◯ではなく、□□でもなく、▲▲でもなく、●●でもなく、‥‥」と続けるとウンザリされます(笑)。