人は潜在意識を変えれば変われるということですが、それは、理屈の上では当たり前で、およそ誰でもわかっていることですね。
ところが、実際に潜在意識を変えるのは至難の業ですね。
何も無い時点で躾けて潜在意識に染み込ませることは簡単ですが、いっぺん染み込んでしまった意識を変えることは、それまで繰り返したきた回数以上に反復しないと駄目ではないかと思われるほど難しいと思われます。
その意味では、人を変える、人が変わるのは容易なことではありませんね。
しかし、「人は変われる」「人生は変えられる」というのが極意塾のモットーでありそのための活動ですので、ここは生命線です。
わたくしは、多くの人の「意識が変わった瞬間」「人生が変わった分岐点」に注目してきました。
そこに共通点はないかと考えました。
事象は複雑ですが、ひとつはっきりしていることは、変えるのは難しいけれども変わるのは容易だということです。
「変える」「変えよう」と、他動詞の世界にいる間はなかなかうまくいきませんが、「変わる」「変わってしまう」という自動詞の世界ではすんなり移行してしまうようです。
変えようと努力しているうちはうまくいかず、自然に変わってしまうという流れに乗ればうまくいく。そこに自己変革の理があるように思われます。
要は、自然に、無理なく、ほぼ自動的に変わってしまうように仕組めばよい、ということですね。
ことわざでは、「朱に交われば赤くなる」がこれに最も近いでしょうか。
極意塾でも、『蚤のジャンプ理論』等で言及しています。
この具体的事例については、これから折に触れ紹介していこうと思っております。