人前であがらない極意「先あがり理論」 No.019

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人前で話すのが苦手な方は必読

大勢の人の前で話すのが大の苦手という方々が大勢いらっしゃいますね。そういう方々のための「話し方教室」がいっこうに廃れません。

かく言う私も札幌の話し方教室に通っていたことがありますが、それはあがらないで話すためではなく、正しくわかりやすく面白く話す技を身に付けたくて通ったものです。

話すばかりでなく、芸能やスポーツで大事な場面ともなると、心臓バクバク、呼吸はハアハア、口はカラカラ、脂汗ジトジトといったあがりが生じ、本来の力の何割も発揮出来ないことがあります。

私自身もとてもあがる人でした

 

人前でまったくあがることなく、いつも落ち着いて、思った通りにいかんなく実力を発揮出来たらいいでしょうね。

これは古代からの人類共通のテーマだったようで、いろいろな技が編み出されています。深呼吸、耳を擦る、人という字を手に書いて飲み込むマネをする‥‥星の数ほどありそうです。

正直言うと、私自身はとてもあがる人でした(笑)。初めての大勢の前でのプレゼンテーションの時などは、十日も前から、それを思うだけで背筋がゾーッとしたものです。

あらかじめあがっておく

自分自身があがるものだから、なんとかこれを克服したいと研究したものです。その極意塾的結論は、

人前であがらない極意:あらかじめあがっておく

残念ながら、あがらないということは結局できません(笑)。しかし、むしろ、あがった方がいいのです。

人前で何かをするとき、なぜあがるのでしょうか?

それは普段やっていない特殊な状況でやらねばならないからです。あがるのは、実は困った事ではなくて、普段慣れていない状況を迎える心身の準備なのです。

あがるというのは、避けられない

こう思った時から、あがるのが好きになりました(笑)。あらかじめあがっておくのは誰の迷惑にもなりません。

あがれるだけあがっておくと、いざその場になってみると、さほどでもないんですね。事前に、特に直前に、あがりの頂点を体験しているので、それ以上あがりようがないわけです。

あがるというのは、避けられません。あがることが馬鹿馬鹿しくなるほど繰り返しその状況を体験すれば、すなわち、場数を踏めば違いますが、特に初めての場面では、あがりは避けようがありません。

喜んで、あがりを迎え、受け容れる

ならば、喜んで、あがりを迎え、受け容れるのが賢いというものです。実際、例えば、人前で話すという状況で、ひどくあがっている人もいれば、全然あがっていない人も見受けます。

これまで多くの方の「あがり」の様子を見てきました。その結果、三つのことを見い出しました。

あがりの3パターン

「あがり」は本人が思っているほど他の人にはそう見えない。

本人が「10あがっていた」と言っても、他の人には「せいぜい1程度」にしか見えないものですね。これは多くの方が言っていることです。

あがっていない人よりも、あがっている人の話の方が聴き応えがある。

ちっともあがっていない、緊張していない人の話は、どこか傲慢さとか氣の緩みとかが感じられてしまいますね。しかし精一杯緊張して語る人の話は、それだけでも引き込まれるパワーが有ります。

事前にあがれていない人は本番であがってしまい収拾がつかなくなる危険がある。

その場をバカにして「俺はこんなものではあがらない」と虚勢をはっている人ほど本番でしどろもどろになりやすいですね。

何人か目撃しました。その正反対に、直前に見るに見かねるほどあがりまくっていた人がいて、「前もってあがれる人は絶対に大丈夫だよ」と言ってやりましたが、この人は、はじめひどく緊張していたものの、途中からは乗りまくって楽しんでいました(笑)。

したがって、前もってあがりまくっておいて、あがり、緊張を全身で味わい尽くしておいて、本番に向かう。すなわち、あがりを逆利用する。

こうするより、あがりを克服する方法は無い‥‥と、極意塾的には考えます。有名な芸能人もスポーツ関係者も、本番前の緊張感たるや、可哀想になるぐらい、鬼気迫るものがありますね。

スポーツ、芸能の達人は、あがるのがとても上手い

かのローリング・ストーンズでさえ、ステージの前に呼吸もままならないばかりに緊張している、「あらかじめあがっている」様子が映されているドキュメンタリーもあります。

スポーツ、芸能の達人レベルは、実は、あがるのがとても上手い人たちなのではないか!とみています。

半年先、数年先の舞台をイメージし、あらかじめ最大限にあがれる人たちではないか!

あがりの恐怖を味わっているから、ものすごく鮮明に、その本番の舞台を想像出来て、緊張感を保ち、それに向けた最大限の準備、すなわち、リアルな状況を設定しての稽古、練習に集中し続けることが出来るのではないか!

そうならば、「あらかじめあがる」というのは、まさに極意ですね。これは多くの方々から学び複合し単純化させたものです。

No.019

(極意塾塾頭 野中由彦)