豊かに暮らすことが出来るようになるには?
この技は、極意塾の極意の中でも極めつけのものです。幸せに、豊かに生き続けられたらどれほどいいでしょう。
これは有史以来、ほとんどすべての人が考え求めて来たテーマかも知れませんね。極意塾でも、このことに真正面から取り組んでいる積もりです(笑)。
およそ誰でも、すぐに、簡単に、お金もかけずに、豊かに暮らすことが出来るようになる「技」。はたしてそういうものが有るでしょうか。
持っているよりも、持っていない方が豊かってある?
普通、豊かな人、リッチな人とは、お金や何かを「持っている人」のことを言うようです。所有=豊かさという定義ですね。
そのように考える人がたくさんいてくれないとこの資本主義の経済はうまく回りません。そういう仕組みの中に生きていますから、私たちはあらゆる場面であおられ続けています。
しかし極意塾では、「持っているよりも、持っていないけれども有る、その方がはるかに豊かだ」という立場をとります。
別荘を持つより、ホテルとか旅館に泊まった方が便利
「ハワイに別荘を持っています」と、得意げに、自慢げに、そうでない人たちにちょっと申し訳ないかのように語っていた方がおられました。
そのとき、極意塾塾頭としては、正直言って、複雑な思いを禁じ得ませんでした。なぜかと言えば、私には、ハワイに、高級で清潔で眺めがよくおいしい食事も出来る部屋が何千室となく有るからです。
ハワイに限りません、ヨーロッパにも、南北アメリカにも、オセアニアにも、アジア各地にも、日本国内にも、合わせて何百万室となく有ります。
しかも一声かけるだけで、食事を持って来たり、部屋を掃除したりしてくれる人が何人もいるのです。‥‥それは、ホテルとか旅館とか言われているもののことですが。
使うためだけなら持つ必要なんて無い
現実問題として、対価としてのお金を払えば、こうしたホテル、旅館はおよそいつでもどこでも使えます。持っていないけれども既に有るんです。
そして、不動産賃貸業を営むならともかく、使うためだけなら持つ必要なんて無いんですね。むしろ所有していたりすると、それを保持するための経費、盗まれたりしないかといった心労等々、余計なものがついて回ります。
持っていなくても有ればよい。持たないのに有る方が豊かだ。そのように考えれば、実は目がくらむほどの豊かさの中に生きているのがわかります。
所有しなくとも、豊かさの中に生きている
私には、世界中にいくら吸ってもよい空氣が有ります。私には、何十万カ所というお茶を飲んでゆっくりくつろげる場所があります(喫茶店ですが‥‥)
私には、ほとんど何でもすぐに食べられる場所が有ります(レストラン、居酒屋等ですが‥‥)
私には、世界中に何千万台もの自動車が有ります。機種も豊富に揃っています(レンタカーですが‥‥)
私には、世界中に何万機ものパイロット付きの飛行機が有ります(航空機ですが‥‥)
私には、国中に冷暖房完備の書斎があり何千万冊という蔵書、何百万枚ものCD、DVD等が有ります(図書館ですが‥‥)
私には、心が打ち震えるような素晴らしい風景の大庭園が数限りなく有ります(観光地ですが‥‥)
私には、世界一流の絵画、彫刻が何千万点と有ります(美術館ですが‥‥)
私には、何億本もの花が有ります(花屋さんですが‥‥)
私には、何億頭、何億匹もの動物がいます(地球ですが‥‥)
私には、無限の空間が有ります(宇宙ですが‥‥)
私には、無尽蔵のエネルギー源が有ります(太陽ですが‥‥)
私には、至上の美を誇る景色が有ります(空ですが‥‥)
私には、世界中に数え切れないほどのまだ逢っていない友人がいます(すでに黄泉の国に行かれている方もいらっしゃいますが‥‥)
私には、何京円というお金が有ります(今持っているのはホントに微々たるものですが、有るところには有り、本当に必要な時には必ず巡ってくると信じています‥‥笑笑笑)
こういったものは、私にだけ有るのではなく、誰にも有るものばかりですね。
それを有るから豊かだと思うか、自分のものではないから豊かではないと思うか、有っても金が無いから使えないので意味がないと思うか、‥‥それは考え方の選択の自由です(笑)。
持つより持たないが有る方が豊かだと考える
豊かに生きる極意:『持つより持たないが有る方が豊かだと考える』
極意塾塾頭としては、この極意で、日々目のくらむような豊かさに大感謝しつつ生活しているのであります。
言うまでもなく、これは共産主義でもなければ、貧者を騙す手口等でもありません。単に心に豊かさを呼び込む発想です。
これは自然になんとなく徐々に氣付いたことですが、その元々のアイデアは、きっとどこかで誰かから学んだことだろうと思います。
No.012
(極意塾塾頭 野中由彦)