引きこもりの極意 No.029

対人関係
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引きこもる若者は多い

いわゆる「」の若者は、全国で70万人とも言われていますが、一時的な引きこもりも入れれば、それよりはるかに多いのが現実でしょう。

※内閣府が平成22(2010)年2月に実施した「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」22によると、「ふだんは家にいるが,近所のコンビニなどには出かける」15.3万人、「自室からは出るが,家からは出ない」3.5万人、「自室からほとんど出ない」4.7万人。合わせて23.6万人,「ふだんは家にいるが,自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」(「準ひきこもり」)が46.0万人,「狭義のひきこもり」と「準ひきこもり」を合わせた広義のひきこもりは69.6万人と推計される。

上記ひきこもり群に該当する状態となって6カ月以上の者のみを集計。(出典:内閣府 平成25年版 子ども・若者白書)

、幸福に生きるのを、およそ誰でも、すぐに、簡単に、お金もかけずに、楽しく出来るようにする「技」を求め、体得し、広めていこうという塾をやっている者としては、この事態を黙って見過ごしているわけにはいきません。

他人様のやられることですから、基本的にどうのこうのと言うべきものではありませんが、極意塾的にはこうするというアイデアを表すまでは差し支えないでしょう。

引きこもるなら、いい空間で引きこもろう!

今回は、個人的意見が占める割合がかなり高いでしょう。

引きこもりの極意:いい空間で引きこもる

わたしは引きこもっていられる人が羨ましくて仕方ありません(笑)。これは正直な話です。わたしは十代、二十代と、ずっと金策に走らなければなりませんでしたから、引きこもっていられなかったのです(笑)。

引きこもっていて食べていられる、その状況って誠に有り難い状況ではありませんか!?(笑)。わたしは、思う存分、引きこもりをやってみたかったです。

想像するに、将来の展望が開けず、何かをやろうとする氣力もわかず、何にも興味が持てず、不満がいっぱいで、四六時中沈鬱なムードの中に居て、不機嫌で、食事以外は自室に閉じこもり、寝ているか、テレビを見ているか、ゲームをやったりしているか、時々本や漫画を見てみたり、‥‥といったイメージが「」にはあります。

座禅や瞑想は、引きこもりそのもの!?

なんとまあ、勿体ない!そのシチュエーション、わたしにくれ!と言いたいですね(笑)。極意塾的には、引きこもりを悪いこととは考えません。

もっとすばらしく引きこもろうと考えるのみです。実際問題、座禅や瞑想は、引きこもりそのものではありませんか!?

究極の引きこもりが座禅や瞑想だとするならば、それに相応しい空間でやった方がよいでしょう、ということです。

お勧めの引きこもり方は?

極意塾お勧めの引きこもり方とは、例えば、
・浅草演芸ホールに開場とともに入り最後まで居る。
・山の頂上にできるだけ早く登り、できるだけ遅く下ってくる。
・図書館に一番早く入り、閉館まで過ごす。
・博物館に開館と同時に入り、閉館まで過ごす。
・スポーツ会場に一番乗りで行き、最後まで見て帰る。(例えば、大相撲の序の口の取組から打ち止めまで観て帰る)
・山奥の渓谷に行き一日中そこで過ごす。
・海岸に行き一日中そこで過ごす。(釣りをしている振りをする(笑))
・川縁の道を一日中歩く。

そこへ行くにも金がかかり、どこかに入場するにも金がかかる。その金は出せないという場合ならば、歩いて行けるところにある川、池、山、公園、寺、神社、‥‥といった所に行って帰ってくる。

引きこもりは、独りでいること?

それは引きこもりではないじゃないか!と言われそうですね。確かに、引きこもりの定義が違うでしょう。極意塾の引きこもりの定義は、単に「独りでいること」です。

したがって、移動しながらでも、落語を観ながらでも、引きこもりは出来ます。実際、引きこもりの若者だって、テレビを観たり、ゲームをやったりはしているでしょう(笑)。

この技は、技というほどのことでもないかも知れませんね。とくにどなたに教えられたというものでもありません。ただ引きこもらざるを得ないなら自分ならこうしたいという願望です(笑)。

あえて引きこもりの人々の氣持ちに沿わない記述

今回は、あえて、引きこもりの人々の氣持ちに沿わないように記述しました。実際に引きこもっている人と直接会って話したり、その人が書いた文章を読んだりしない限りは、その人の気持ちを理解できることは有り得ないと考えるからです。

No,029

(極意塾塾頭 野中由彦)