元気かどうかは、声の出し方の違い?
「ハイッ」という返事一つでも、ある人は弱々しく元氣なく、ある人は明るく元気よく、という違いがはっきりします。0.2秒もかからないことですが、わかってしまいますねえ。
その違いはどこから来るのでしょう。と問えば、「心の持ちよう」とかという答えが帰ってくるでしょうか。極意塾的には、声の出し方の違いから来る、という点に着目します。
私の場合に限ってのことかも知れませんが(笑)、心はいたって流れやすいもので、形に簡単に支配されてしまいます。
明るくはっきりした声になるには、奥歯を上下に開ける
明るいように聞こえる声を出せば明るくなり、元氣がいいような声を出せば元氣になってしまいます(笑)。
では、どうすれば、すぐに明るくはっきりした声を出せるようになるでしょうか。そんな技があるのでしょうか。あります。
すぐに明るくはっきりした声になる極意:『奥歯を上下に開ける』
奥歯を縦にガッと開いてしまいます。指2本、3.5㎝くらいは開くはずです。そうして「アッ」と言ってみてください。まったく違った質の声が出ている筈です。
奥歯を上下に開けて唄えば、すぐに歌がうまくなる
人間の舌というのは、実は想像以上に大きくて、声を発するとき邪魔になっているのだそうです。口をあまり開かないで話す人は、舌が邪魔になって、本来の声を出せていません。
これを理解してやってもらうと、たちどころに、周りの人がビックリするほど、明るく元氣な大きい声が出ます。聞いている方が明るく元氣になってしまうほどです。これは歌を唄うときにも絶大な効果が現れます。
すぐに歌がうまくなる極意:『奥歯を上下に開けて唄う』
「ア」「オ」「エ」の場合は、奥歯を思いきり縦に開いて唄うと本来のいい声が出ます。「イ」「ウ」は、縦に開ききっては出せませんから、それなりに閉じます。
この技を知ってから、発語も唄も一氣にレベルアップ!?
だから、「ア」「オ」「エ」のときと、「イ」「ウ」のときとで、違いがはっきりし、メリハリが付いてきます。わたしは、この技を知ってから、発語も唄も、一氣にレベルアップ出来たと思います。
およそ誰でも、すぐに出来ます。ぜひ体感し体得していただきたいと思います。この技は、民謡教室で学びました。日本民謡、恐るべしです。
No.300
(極意塾塾頭 野中由彦)