嘘やデマを簡単に見破る極意「全体視理論」 No.017

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本当のことと嘘やデマを瞬時に正しく見分けるには

影響の大きいことであり、誤解をできるだけ生まないようにするため、今回は長文です。世間には、ウソやデマ情報が溢れています。特にインターネット情報には、ひどいものもいっぱい漂っています。

この情報洪水の中で、本当のこととウソやデマを瞬時に正しく見分ける技を身に付けていないと、とんでもない被害を被ってしまう危険が至る所にありますね。

情報の全体を把握する

ウソやデマを簡単に見破る極意:情報の全体を把握する

情報は、「何は、何である」の主語+述語が基本です。しかし、「誰が、『何は、何である』と~した(言った、書いた等)」と理解しないといけません。

さらには、「誰が、いつ、どこで、何を根拠として、『何は、何である』と~した(言った、書いた等)」というように、全体を把握して初めて正しい情報になり、その時点でウソやデマを見破ることができます。

誰が、何を根拠に言ったのかを見過ごして、『何は、何である』だけを信じ込むとひどい目に遭います。

2年後には宇宙旅行が10万円で出来るようになるの?

例えば、『2年後には宇宙旅行が10万円で出来るようになる』という話があったとして、これを全体理解すると、「のび太が『2年後には宇宙旅行が10万円で出来るようになる』という夢を見た」となるとウソやデマからかなり離れます。

「友だちの鈴木君が、漫画の中に、のび太が『2年後には宇宙旅行が10万円で出来るようになる』という夢を見たというシーンがあった、と言った」となると、さらに安全圏に入ります。

さらに、「友だちの鈴木君が、漫画の中に、のび太が『2年後には宇宙旅行が10万円で出来るようになる』という夢を見たというシーンがあった、と言ったので、調べてみたが、そういうシーンは無かった。

聞き直すと、鈴木君の4月1日の冗談だった」となると、『宇宙旅行が10万円で出来るようになる』という話を即座に信じ込む人とは、まったく違った情報体系を持つこととなります。

フェイスブックに「福島は、本当に危ない!」の記事

具体的にみるためのいい事例がありました(笑)。どう対処するとよいか、見てみましょう。フェイスブックにこういう記事が載っていました。

「福島で凄まじい事態が発生!」まず、こういうタイトルを見たら、私は、いかがわしいと直観します。

なぜなら、そこに事実は何も書かれていないからです。人目を引きつけようとする意図が見え見えで、具体的事実は何一つ書かれていません。

新聞ではありえない、事実確認しない記事

新聞の記事にこんな抽象的な見出しは無いでしょう。あったとしたら、新聞としてのレベルが低すぎて価値は無く、すぐにつぶれるでしょう。こんなものに、いかなる意味でも影響されてはいけません。

この内容を見てみると、「福島では妊婦の15人の内12人が奇形児を出産しています!」とありましたが、その根拠はというと、私のもとに福島県の看護婦と称する方より一本の電話が入りました。

、福島では妊婦の15人の内12人が奇形児を出産しています!」「医師会は、甲状腺癌、小児癌にしても、放射能との因果関係を全て隠蔽しています!」「福島の医療業界は異常です!」という内容のものでした。

「福島県の看護婦と称する方より一本の電話」。これを何一つ事実を確かめることなく鵜呑みにしていて、情報源はこれだけです。

どこの誰ともわからない人からの電話だけの情報

どこの誰とも知らない、本当に看護婦かどうかもわからない人からの電話だけの情報で、どこの病院の、いつのことかもわからない話を、しかも本当はどうなのか、他の「福島県の看護婦」という人に確かめようともしないでネットに流す。

こんな情報収集能力が著しく低い人のコメントには絶対に振り回されていてはいけません。(私ならこの電話というのも妄想かでっち上げと疑います。)

さらに、「政府内部で予測 10-20年後に日本国家の人口が5000万人に半減する! 東日本から人間が消滅して、日本の人口が5000万人になる!」と書かれていました。

その根拠はというと、宇野正美氏の情報では、政府中枢部からの極秘情報で、10-20年後に日本国家の人口が5000万人に半減する!と政府内部で予測されているそうだ。

以前、関東地方の人々の1/2から1/3の人に「死相」が出ているという話があったが、それが全く真実だったということである。

たったこれだけ。「宇野正美氏」「政府中枢部」「極秘情報」などというクスグリを入れています。しかし、ちょっと考えれば、政府中枢部の極秘情報がこんな所に出てくるわけがない。

百万歩譲ってこんな予測がごく一部にあったにしても、そんなことはないとする予測が無いわけがない。

誰が何を根拠に言った話かもわからない、又聞きの又聞き

死相の話などは、そもそもインチキ臭いうえに、誰が何を根拠に言った話かもわからない、又聞きの又聞き。それが「全くの真実」なんでそうで。

要するに、事実を知るという能力もなく努力もまったくしない人が、ただ人を驚かそうとするためだけに書いたデマだというのはこれだけで十分わかりますね。

もし本人自身がこれを信じ切っているとすれば哀れですね。

さらにこの記事を見てみると、日本を東と西に分けて色分けした地図を出して、「数千万単位の人間が、大量死する近未来の東日本はどのような地獄になるのだろうか」と解説!?しています。

北海道の人もみんな西日本に逃げるんですか。日本を西東に分けて語るというひどい幼稚さは笑えますが、惨めさすら漂ってきますね。

ウソ、デマを流す輩が世間から消えることはない

それが「絵空事ではなく、政府の予測に基づいた、近未来の関東地方なのだ」そうです。2~3のインチキ臭い又聞きだけをもとに、政府の予測に基づいているのだそうです。

ここまで読むと、この筆者は何を意図しているのだろう? 他人様に不安を駆り立てて、カルト宗教でも始めるつもりなのかと思ってしまいますね。

それ以前に〔 〕的能力の水準や、何かの疾患を疑った方がよいのではと思ってしまいます。残念ながら、この手のウソ、デマを流す輩が世間から消えることはないでしょう。

防御のために、その情報の全体を把握する

ならば、こちらがしっかり防御の技を身に付けておかねばなりません。まずは、誰が、何を根拠に言っているのか、その情報の全体を把握する。

それまでは、どれほどインパクトのある『何は、何である』が目に入っても、絶対にどんな意味でも影響されないことですね。

この事例をまとめると、「情報収集がぜんぜんなっていない、妄想癖が疑われる男が、誰からのものかわからない電話や又聞きの又聞きをまったく調べもせずに『福島は、本当に危ない! 福島で凄まじい事態が発生!』とネットにアップしていたものが、シェアされていた。」というのが、ひとまとまりの情報です。

ここまで全体視して把握してから、反応すればよく、それ以前に反応してはならないわけです。もっとよいのは、初見で「うさん臭い」と感じた時点で、こういうものにアクセスしないことですね(笑)。

事実が書かれていないもの、誰のものかわからないもの、根拠が不明なものは、そうとわかった時点でパスしてしまうのがベストです。それは「うさん臭さ」「いかがわしさ」という形で臭って来るものです。

こうしたものに対する対応ですが、反対意見をコメントしたり、質問したり、シェアしたりといったことをすると、相手の思うつぼです。向こうはただ他人を振り回したいだけなのですから。

ウソやデマに対しては、「うちやっておく」のが一番

ウソやデマへの対応の極意:うちやっておく

こういう根拠とすら言えないようなことを元にしたウソやデマに対しては、「うちやっておく」のが一番です。

無視することもありません。無視するというエネルギーも不要です(笑)。ただうちやっておく。何もしない。

こういう輩に対しては、いずれ誰か正義の味方が現れて懲らしめてくれます。氣分悪い思いをする必要もまったくありません。と言うより、こんなものによって氣分悪い思いをさせられてはならないのです。

No.017

(極意塾塾頭 野中由彦)