会話を弾ませる極意 No.014

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人との会話を楽に、スムーズにできる方法は?

人との会話がいつもスムーズで楽しく愉快なものであったらどれほど楽になるでしょう。非常に多くの方が、がうまく行かないことに悩んでいるようです。

自分は座談が上手いと自負できる人はどのぐらいいらっしゃるでしょうか。

そういった調査はお目にかかったことがありませんが、日本人の場合、おそらくかなり低いか、自分は自信があっても他者からはそうは思われていないことが多々あるのではないでしょうか。

かく言う私自身は、とくに十代、二十代は、この座談が大の苦手でした(笑)。コミュニケーションがとても下手だったのです(他の人にはそうとは思われていなかったようですが)。

しかし、簡単なで、コミュニケーションが俄然スムーズになります。

相手が言い終えた瞬間に反応する

コミュニケーションを俄然技:相手が言い終えた瞬間に反応する

言葉にすると難しそうに聞こえますが、何のことはない、相手がひとまとまりの話を言い終えた瞬間に、「はい」「ええ」「なるほど」等と反応するだけです。

対面している時は、肯いたり、表情を変えたりするとなお的ですね。これをされた方には、自分が話したことが伝わったという、ちょっとした達成感が生じます。

気分が良くなります。話にリズムが生まれます。それで、次の話がしやすくなります。

相手が気分良くなるが為には、タイミングが重要

相手が気分良くなるが為には、タイミングが命です。気分良く、いいリズムが生じるのは、早すぎても駄目、遅すぎても駄目、いいのはこの瞬間より無いというほんの一瞬だけです。

漫才がそのいい例ですね。ぼけ役の話にタイミングよく相づちをうち、ここぞというタイミングでつっ込む。そのタイミングがよければ、たとえ話のはつまらないものであっても面白さを引き出せます。

ある意味、「間」の芸術ですね。芸人というのは、その一瞬の「間」のために、すり切れるほど神経を使っているのだとか。さもありなん、と思いますね。

相手の話をしっかり聴いてなければ絶対にできない

タレントやアナウンサーといった会話をにしている人たちは、この技を徹底的に仕込まれているのではないかと思います。注意して見ていますが、流石に非常にいいタイミングで話を返しますね。

テレビを観ていると、いい実例をいっぱい見ることができます。早すぎず、遅すぎずのタイミングで反応するには、相手の話をしっかり聴いてなければ絶対にできません。

したがって、この技を使っている時は、必然的にをよく聴いていることになります。よく「人の話をよく聴け」ということが言われますが、ただ聴いているだけではコミュニケーションはスムーズにはなりません。

その都度反応するから、会話がスムーズになる

その都度反応するからスムーズになるのです。ここが極意たるところです(笑)。この技は、電話のときにも抜群の効果を発揮します。

これをしていると、電話している両者が同時に話すということがほとんど無くなります。話の区切り区切りで、「はい」「ええ」といった反応があるので、話し手に、話が前に進んでいる達成感が生じます。

これは応用範囲が広い技ですね。この技は、一対一の会話ばかりでなく、講義やセミナーなど、一対多の場面でも使えます。(No.003にも書いています。)

だんだんに身体全体で会話に反応するようになる

私は、この技を何千回となく使っていますが、そのときは当然ながら、話し手に身体を向けている(正対)、顔を上げ、を上げ、話し手の全体を見ている(目に入ってくるに任せている)という体勢になります。

そして、心の中で、話の区切り区切りで、時には「チン!」と鐘を鳴らしたり、「ほほう」「なるほど」「えー!」「あっ、あれね」「嘘でしょ!」「ご冗談を!」「それはないでしょ!(笑)」‥‥などと反応しています。

心の中でそういう反応をしているので、当然ながら、自然に肯いたり笑ったりしています。するとだんだんに身体全体で反応するようになります。

話を聴いていて笑うときは、笑うタイミングも、笑い方も、我ながら絶妙だなあと思って驚くことがたびたびあります。

ですから、もし「聴衆コンテスト」があったら、いつも最優秀賞をいただけるのではないでしょうか。居眠りなんかは全く関係ありません。

しかし、これは、およそ誰でも、すぐに、簡単に、お金もまったくかからずにできることです!(そこが極意たる所以です)

政治討論会でよく見かける相手の話を否定する反応

また、反対に、相手とコミュニケーションをうまく行かせないようにしたいなら、相手が話し終える前に不愉快なを出して相手の話を否定するだけで十分ですね。

政治討論会などでよく見かけます。見ていて不愉快ですけどね。この技は、本を読むときにも抜群の効果を発揮します。段落ごとに、句点(。)ごとに、反応するのです。

俄然、入りがよくなり、楽しくなります。読書も、言うなれば著者とのコミュニケーションですからね。

ただし、他に人がいるところで、声を出して「うん」とか「ふむふむ」とか「なるほど」とかと言うのは止めて欲しいですねえ(笑)。

やってみれば、コミュニケーションがスムーズに!

五月蠅くて、ペースが乱れます。心の中でやって欲しいですね(笑)。面白いときに笑うのは大歓迎ですが。この技はどなたに教えていただいたのか不明です。

おそらく大勢の方々が言ったりやったりしているのが自然と入ってきて、こういう形にまとまったのでしょう。ぜひやってみていただきたいと思います。

やってみれば、コミュニケーションがスムーズに!というご褒美を無料で一生涯受け取り続けられるようになります!

コミュニケーションをスムーズにする極意は、他にもお勧めのものがあります。次回に乞うご期待!

No.014

(極意塾塾頭 野中由彦)