転倒事故を未然に防ぐ極意 No.026

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毎日多くの人が転倒事故に遭っている!?

今や交通事故のによる死者よりも転倒事故による死者の方が多い時代となっているとのこと。

転倒事故によってケガを負う事故は、死亡事故より遙かに多いはずで、毎日どれほどの人が転倒事故に遭っているかわかりません。

とくに高齢者に多いのは容易に想像出来ますが、治りが遅く、移動が困難になれば筋力も衰え、痛みばかりでなく、その後の生活に多大な支障を及ぼします。

こういう転倒事故を防ぐ、およそ誰でも、すぐに、簡単に、お金もかけずに出来る、いたって簡単で、効果絶大な「」はないでしょうか。それには極めて身近なところに極意がありました。

転倒事故を未然に防ぐには?

転倒事故を未然に防ぐ極意:『3支点を保つ』

山登りでは常識以前の常識となっているようですが、足場が悪い所を安全に進む進み方は、この3支点移動です。

岩登りでは、両手両足を付けて4支点を確保し、そして1点だけ動かす。また4支点を確保し、次にまた1点だけ動かす。こうすれば常に3支点以上を保持できます。

この3支点の安定性はすばらしいもので、カメラ等の三脚をイメージすれば簡単に理解できるでしょう。三脚は3支点だから安定します。

2支点よりも3支点の方が圧倒的に安定度は高い

それが2支点だったらどうか? そこに留まることはできません。人間の立位安定も同じ原理原則が働いています。2支点よりも3支点の方が圧倒的に安定度は高いのです。

人間は2足歩行をしていますので、ついこのことを忘れるのでしょう。リハビリテーション工学で、肢体不自由の高齢者が、家中にロープを張り巡らせて、ロープを辿ってトイレやキッチンに移動するという事例を見せて貰ったことがあります。

その時、そのたいへん優秀なリハビリテーション工学の権威者は「これが今まで見たなかでいちばん優れた方法です」と言った言葉が忘れられません。

何かにつかまって移動する

ありふれた太めのローブを柱から柱に結びつけてあるだけ。これで用は足り、安全性に問題は無く、費用はごくわずかで足り、修理も簡単。何一つ不足は無いとのことでした。

極意塾的発想ですね(笑)。夜、暗い中をトイレに行く、階段を上り下りするといったことは、これから多々あるでしょう。

そういう時、必ず「3支点を保持する」。すなわち、何かにつかまって移動する。こんな簡単な方法が、転倒事故防止に絶大な威力を発揮します。

転倒事故防止のコツは、3支点の確保にあり

とくに高齢者がいる家では、どこに行くにも3支点が確保できるようにしておくのが転倒事故防止のコツですね。こんなことは、多くの人がよくわかっていて、実践しています。

しかしそれを「3支点の確保」という明確な原則にしているものを残念ながらわたしは見ていません。そこで、あえて極意塾の技としてあげたというわけです。

わたしは、暗い所を移動する時は、必ず壁に手を置くとかして、3支点の保持を心がけています。

駅の階段を上り下りする時でも、手すりを触りながら上り下りしています。エスカレーターでは必ず手すりに手を置いています。

転ばぬ先の3支点保持

今は手すりなど無くても全く問題ないのですが、不意に人とぶつかるとか、足が滑るとかということが無いとは限りません。

というよりも、これからの生活を考え、今から絶対に転倒事故に遭わないよう、習慣作り、トレーニングの意味でやっているのです。転ばぬ先の杖ならぬ、転ばぬ先の3支点保持です。

No.026

(極意塾塾頭 野中由彦)