コミュニケーションをスムーズにするには、相手の仕草を真似る
人との会話を自然でスムーズで心地よいものにする。しかもおよそ誰でも、すぐに、簡単に、お金もかけずにできる技。その第三弾です。
コミュニケーションをスムーズにする極意:相手の仕草を真似る
これは相手と親しみを増したいときの技です。商談やフォーマルな場面よりも、懇親会やちょっとした立ち話などのインフォーマルな場面で使えるものです。
相手が、手を組んでいるなら、それとは気付かれない程度に、そっとその仕草を真似る。相手が、ちょっと髪を手で触れたら、それとは気付かれない程度に、そっとその仕草を真似る。
徐々に相手との親近感が湧いてくる
相手が、頷きながら話しているなら、それとは気付かれない程度に、そっとその仕草を真似る。前回アップした「目の高さを同じにする」技は、この技の究極です。
仕草をそっと真似るだけですから、難しいことは何もありません。いきなりすぐに真似ると露骨ですから、多少時間差があった方がよさそうです。自然なのが大切です。
これをしていると、徐々に、相手との親近感が湧いてきます。相手も、意識下の意識で「この人は自分と同類、心模様が近い人」「この人は自分に好感を持っている」といった判断をするようになる効果があるようです。
親しくなりたくないならば、相手と違う仕草をし続ける
反対に、けっして親しくなりたくないならば、徹底して相手と違う仕草をし続けることです。相手が、脚を組んでいるなら、それと気付かれるように、露骨に脚を開く。
相手が、ちょっと髪を手で触れたら、それと気付かれるように、露骨に手の位置を下の方にもっていく。相手が、頷きながら話しているなら、それと気付かれるように、露骨にけっして頭を上下させない。
こうするとどうなるか。簡単に想像がつきますね(笑)。相手に、「なんだ、こいつは!」「なによ、この人!」と思わせるまでに、さほど時間もかかりません(笑)。
仕草を真似て嫌がられることはない
居酒屋などで、親しくなりたい人の仕草をそっと真似てみてください。仕草を真似て嫌がられることはまずありません。人に真似られることは、基本的には快感をもたらします。
知り合って間もないような時、何となく話題が見つからないような時、その場にちょっと居づらいような時ってありますね。そういう時は、ただそっと話し手の仕草を真似ている。
そして相手と目の高さを同じにキープして、にこにこして話を聴いている。そして、話の区切り区切りの一瞬をとらえて軽く反応している。
すぐに簡単にでき、相手に好感を持たれる
‥‥すぐに簡単にできます。これで、相手に好感を持ってもらえること、請け合いです。男女の間で使うと絶大な効果が有るかも! (わたし自身は十分な実験をしていませんので請け合えませんが(笑))
これは、具体的には、落語の金原亭世之介師匠から直接学んだことです。世之介師匠は、この技について『人生やっぱり、女次第』(三五館)という著書に詳しく面白く書かれています。
No.016
(極意塾塾頭 野中由彦)