簡単に勉強がよく出来るようになる技って?
目線のコントロールの応用ですが、簡単に勉強がよく出来るようになる技があります。この技を中学生の時から知っていたら、まったく違った人生になったでしょう。
それは、『ひたすら先生の顔を見ていること』、それだけです。
先生の顔はほとんどの場合、自分の目よりも上にあります。だから、ずっと目線を上げていることになります。これならば居眠りすることはありません。
話し手の顔を見ていれば、脳は自動的に話を理解しようとする
そして、話をしている人の顔を見ていれば、脳は自動的に必ずその話を聴こうとし理解しようとします。
すなわち勉強してしまうのです。先生の顔を見ているだけのことにはなんの努力も要りません。まったく楽に勉強がよく出来るようになります。
私は、セミナーなどでは、いつも講師に対して身体を正対させ(これが長時間人の話を聞くときはいちばん楽)、紙かポストイットを机に置き、ボールペンを持ち、あとはひたすら講師の顔を見ています。顔というより、顔のあたり全体を見ています。
ひたすら講師の顔、顔のあたり全体を見る
そうすると、脳は講師の話にすぐ反応しはじめます。ごく自然に話の区切り区切りで頷いたりしています。時には講師の顔の向きや表情を(小さく)真似たり、心の中で話の区切り区切りでチーンと鈴を鳴らしたりしています。
すると話が面白いように入ってきます。そしてメモしたくなったらすぐ書きます。そうしている時に努力の感情はいっさいありません。
ただそこにそうしているだけ、という感じです。なのに、あとから講師に「本当に熱心に聴いていただいてありがとうございます」とかと感謝されてしまったりしています(笑)。
何の努力もなく、効果は熱心に話を聴いているのと同じ
その氣はなかったにしても、最も熱心に話を聴いているのと同じことが、何の努力もなく、いとも簡単に出来てしまっているのです。もちろん居眠りなぞはまったくありません。(高校生、大学生の頃の自分に聞かせてやりたい台詞です。笑笑)
この技は、勉強のときばかりでなく、いろいろな場面で応用できます。なお、この技は、藤平光一師から学んだものです。
藤平光一師は、私が勝手にメンターとさせていただいています。(誠に残念ながら、ご存命中に直接お会いすることは叶いませんでした。)
No.003
(極意塾塾頭 野中由彦)