心身統一とは、心が身体を動かす状態のこと
心身統一、心と身体が一体となっていること。これは高いパフォーマンスのための絶対条件ですね。
極意塾では、心身統一を「心が身体を動かす」状態と定義しています。心が身体を動かすなんて、当たり前だろうと大多数の方が思うでしょうね。
私も何氣なくそのように思っていましたが、現実をよくよく観察すると、普段の生活では、意外にも身体の動きに心が追いついていない状態の方が非常に多いことがわかってきました。
同じ事を、二度はおこなう
そこで、およそ誰でも、すぐに、簡単に、心身統一の状態、すなわち心が身体を動かす状態になれる技があります。
心身統一の極意、『同じ事を二度行う』
たとえば、腕を上げるとか、椅子から立ち上がるとかいう簡単な動作でも、一度目は身体の動きに心がついていく状態でやっています。
しかし二度目は、心が身体を動かしている状態でやっています。したがって、心身統一の状態で物事を行うには、同じ事を二度やればよいということになります。
これは生きていくうえでの極意中の極意と言えるでしょう。
リハーサルと言ってもいい部分もありますが、リハーサルとの違いは、こうやるといいのかな、こうやってみよう、とかいう心がまったく働いていない状態で、もう一度やる。
完全にわかっていたとしても、もう一度繰り返す
完全に出来ることをもう一度やる点です。リハーサル⇒本番ではなく、本番⇒本番、この違いです。これを学習に応用すれば、同じ事を二度学べばよいということになります。
二度目はわかっていることをもう一度学ぶ姿勢で
二度目は、わかっていることをもう一度学ぶという状況ですから、学習効果は圧倒的に高くなります。これを応用すると、人に教えるのが最も効果のある学習法だ、となります。
自分が完全にわかっている事を繰り返すことになりますから。これは中村天風師、藤平光一師から学んだことです。
およそ誰でも、すぐに、簡単に、出来る効果絶大な「技」という観点からは、中村天風師、藤平光一師は多大な智恵を残しておられます。
極意塾も、このお二人の師の教えを広めるだけでも充分価値があるのではないか!と思えるほどです。
No.006
(極意塾塾頭 野中由彦)